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2017/10/17

【金相場】週明け16日のNY金相場は、地政学リスクへの警戒感から序盤は買いが先行するも、終盤にかけて利益確定の売りに押され小反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1303.00ドル(-1.60ドル)と、小幅ながら3営業日ぶりに値を下げて取引を終了。イラク軍が北部クルド自治政府の独立阻止に向け、キルクークに進軍するなど中東情勢の悪化を受けて、逃避目的から金を買う動きが強まり序盤は堅調に推移した。トランプ米大統領は13日、2015年のイラン核合意について「イランが合意を順守しているとは認めない」と表明。中東地域の地政学的リスクが一段と高まっていることに加え、北朝鮮情勢をめぐる懸念なども依然くすぶっていることも金買いを促す要因となった。ただ、その後は利益確定の売りや持ち高調整の売りなどが出たほか、米株高などを背景に投資家のリスク選好意欲が高まったことも相場を下押しする要因となり、取引終盤にかけてマイナスサイドに反転した。

国内の金相場は、小幅ながら利益確定売りが優ったNY相場を映して反落。買取ベースでは1gあたり5,001円(-23円)と、前日付けたおよそ3週間ぶりの高値から値を下げ、マイナスに転じました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

10/17   5001円 (-23円)

10/16   5024円 (+26円)

10/13   4998円 (-15円)

10/12   5013円 (+21円)

10/11   4992円 (+7円)

10/10   4985円 (+49円)

10/06   4936円 (-22円)

10/04   4947円 (+6円)

10/03   4941円 (-9円)

直近10日間の金相場平均価格:4,980円/g


【パラジウム相場】週明け16日のNYパラジウム相場は、時間外取引では買いが旺盛となり大台の1000ドル台に付けるも、連日の高値更新に対する利益確定売りや持ち高調整に押され買い一服。中心限月の12月限は1トロイオンス976.30ドル(-9.20ドル)と、6営業日ぶりに反落して取引を終了。この日のパラジウムは、一代高値を記録した(2001年以来16年ぶり)前日相場の堅調地合いを引き継いだほか、中国の銅需要の増加を受け、銅相場が一時14年7月下旬以来(3.25ドル)の高値を付けた事につられ、通常取引開始前の時間外より上げ幅を拡大。大台の1000ドル突破の流れとなった。その後、通常取引き開始後も序盤は概ね堅調地合いとなり一時1005.00ドルまで値を伸ばすも、相場は次第に高値警戒感が意識され目先の利益確定を目的とした売りから上げ幅を縮小。加えて、金やプラチナなど他貴金属が軟調となった事も意識され、相場はマイナスサイドに反転した。
この日のプラチナ清算値は5.80ドル安の1トロイオンス942.10ドル。(3日ぶりに反落)10月16日時点でのNY白金と、NYパラジウムの逆鞘は34.20ドル(パラジウム高)となった。

国内のパラジウムは、利益確定売りから上値追いが一服したNY相場を映して5営業日ぶりにマイナス圏へ。買取では1gあたり3,742円(-54円)と、前日の上げをそのまま戻し、高値記録更新が一服しました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

10/17   3742円 (-54円)

10/16   3796円 (+54円)

10/13   3742円 (+43円)

10/12   3626円 (+97円)

10/11   3602円 (+22円)

10/10   3580円 (-54円)

10/06   3634円 (+70円)

10/05   3564円 (+16円)

10/04   3548円 (+33円)

10/03   3515円 (-87円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,642円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。14:35現在の金相場は1トロイオンス1296.85ドル、パラジウムは978.95ドル、為替は1$112円17銭前後の値動きで推移しております。