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2017/10/16

【金相場】週末13日のNY金相場は、地政学リスクへの警戒感や、冴えない米消費者物価指数(CPI)の発表をきっかけに、ドルが対ユーロで下落したことに伴う割安感などから買われ上伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1304.60ドル(+8.10ドル)と、連日で9月26日相場以来(約2週間半ぶり)の高値となり、節目の1300ドルを超えて取引を終了。この日米労働省が発表した9月のCPIが市場予想を下回り冴えない内容となった事から、外国為替市場ではユーロ買い・ドル売りが進行。ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことから、金を買う動きが旺盛となり上昇した。また、北朝鮮情勢などをめぐる地政学的リスクに加え、トランプ米大統領がこの日、2015年のイラン核合意は「国益に見合っていない」として「イランの合意順守を認めない」と表明したことも、安全資産とされる金買いを後押しする要因となり、一気に節目の1300ドルを突破する動きとなった。

国内の金相場は、買いが優勢となった週末のNY相場を映して上昇。買取ベースでは1gあたり5,024円(+26円)と、プラス圏に転じ、9月26日相場以来およそ3週間ぶりの高値に回復しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

10/16   5024円 (+26円)

10/13   4998円 (-15円)

10/12   5013円 (+21円)

10/11   4992円 (+7円)

10/10   4985円 (+49円)

10/06   4936円 (-22円)

10/04   4947円 (+6円)

10/03   4941円 (-9円)

10/02   4950円 (-37円)

直近10日間の金相場平均価格:4,974円/g


【パラジウム相場】週末13日のNYパラジウム相場は、供給逼迫への買いが継続したほか、ドル安進行に伴う割安感や、発表された10月ミシガン大消費者信頼感指数が良好な内容となった事が意識され上げ幅を拡大。中心限月の12月限は1トロイオンス985.50ドル(+11.80ドル)と、7月以来では最長の5営業日続伸し、9月1日に付けた年初来高値(977.10ドル)を更新。中心終値では史上最高値を付けた2001年相場ぶりの高値圏で取引きを終了。この日のパラジウムは、テクニカル要因から買いが活発化した前日までの堅調地合いを引き継ぎ序盤より小高く推移した。また、発表された米CPIが、市場予想を下回るなど低調な内容となった事から、外為市場ではドル安が進行。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に割安感から買いが入り、一時993ドル超と一段高となった。その後、北朝鮮やイランを巡って地政学リスクへの警戒感が高まった事で、持ち高を調整する動きも見られたが、引き続き需給バランスを意識した買いや、堅調となった10月ミシガン大消費者信頼感指数、底堅く推移した米国株が支えとなり、そのまま一代高値圏(16年ぶり高値)で取引きを終えた。
この日のプラチナ清算値は6.10ドル高の1トロイオンス947.90ドル(続伸)。10月13日時点でのNY白金と、NYパラジウムの逆鞘は37.60ドル(パラジウム高)と、需給バランスの観点からパラジウムが約16年ぶりの高値圏で推移し、両銘柄の価格差が拡大している。

国内のパラジウムは、一代高値を記録した週末のNY相場高を映して上伸。買取では1gあたり3,796円(+54円)と、価格水準を切り上げ、2001年2月19日相場以来およそ16年8ヵ月ぶりの高値を記録しました。
円建てのプラチナ価格は1gあたり3,653円(+22円)と6連騰。パラジウムとの差額は143円(パラジウム高)と、価格差が拡大する展開となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

10/16   3796円 (+54円)

10/13   3742円 (+43円)

10/12   3626円 (+97円)

10/11   3602円 (+22円)

10/10   3580円 (-54円)

10/06   3634円 (+70円)

10/05   3564円 (+16円)

10/04   3548円 (+33円)

10/03   3515円 (-87円)

10/02   3602円 (+16円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,628円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。14:00現在の金相場は1トロイオンス1304.55ドル、パラジウムは992.15ドル、為替は1$111円96銭前後の値動きで推移しております。