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2017/09/15

【金相場】14日のNY金相場は、堅調な米インフレ指標の発表を受けて一時売りが出たものの、その後は買い戻しが入り小反発。中心限月の12月限は1トロイオンス1329.30ドル(+1.30ドル)と、小幅ながら値を上げ、プラス圏に転じて取引きを終了。米労働省が発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%と、市場予想の0.3%を上回った。また、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は0.2%で予想と一致。前年同月比では全体が1.9%、コアが1.7%となり、米連邦準備制度理事会(FRB)が目標とするインフレ率の2%に接近した。これを受けて、FRBが想定する「年内あと1回」の利上げを後押しする内容との見方が広がり、金利を生まない資産である金には下押し圧力がかかった。ただ、ドル高・ユーロ安が一服したことで割安感が生じたほか、北朝鮮による弾道ミサイル再発射の可能性があるとの見方が浮上したことで、安全資産としての金を買う動きにつながり、結局プラスサイドに反転した。

国内の金相場は、小幅高に振れたNY相場や円安要因からプラス圏で推移し反発。買取ベースでは1gあたり5,045円(+24円)と、4日に付けた直近高値(2015年6月22日相場以来およそ2年3ヶ月ぶり)と並び、一台高値圏へ再浮上する展開となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

09/15   5045円 (+24円)

09/14   5021円 (-20円)

09/13   5041円 (+53円)

09/12   4988円 (+7円)

09/11   4981円 (-47円)

09/08   5028円 (+28円)

09/07   5003円 (-5円)

09/06   5008円 (-21円)

09/05   5029円 (-16円)

09/04   5045円 (+43円)

直近10日間の金相場平均価格:5,019円/g


【パラジウム相場】14日のNYパラジウム相場は、ドル高が進んだ事による割高感や、テクニカル要因の戻りを受けて続落。中心限月の12月限は1トロイオンス914.30ドル(-19.40ドル)と、マイナス圏で取引きを終了。この日のパラジウムは、軟調となった前日相場の反動から、序盤は買い戻しが先行し小高く推移した。その後、米労働省から発表された8月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%上昇と、市場予想を上回った。前年同月比では1.9%上昇し、伸び率は前月(1.7%)から拡大するなど堅調な内容となった事から、外為市場ではドル買い・ユーロ売りが加速し、ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に割高感が意識され売り優勢に反転した。また、米連邦準備理事会(FRB)が追加利上げに動きやすくなるとの見方や、8月の中国工業生産と小売売上高、都市部固定資産投資の伸びが軒並み鈍化した事も売り材料となり、この日もマイナス圏で取引きを終えた。

国内のパラジウムは、引き続き調整地合いとなったNY相場の流れを映して続落。買取では1gあたり3,478円(-59円)と、マイナス圏で推移し、本日貴金属では唯一の下げとなりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

09/15   3478円 (-58円)

09/14   3537円 (-43円)

09/13   3580円 (+102円)

09/12   3478円 (+27円)

09/11   3451円 (-75円)

09/08   3526円 (+32円)

09/07   3494円 (-65円)

09/06   3559円 (-81円)

09/05   3640円 (-48円)

09/04   3688円 (+194円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,543円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:15現在の金相場は1トロイオンス1333.55ドル、パラジウムは924.80ドル、為替は1$110円14銭前後の値動きで推移しております。