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2017/08/30

【金相場】29日のNY金相場は、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて地政学的リスクへの懸念が再燃する中、安全資産としての買いが優勢となり上伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1318.90ドル(+3.60ドル)と、3営業日続伸し、中心終値では2016年9月29日相場以来およそ11ヵ月ぶりの高値で取引きを終了。北朝鮮によるミサイル発射を受け、地政学リスクへの警戒感から米国株は売りが先行したほか、外為市場ではドルが軟化するなど、リスクオフの流れから金は買いが膨らみ上昇した。ただ、ドルの対ユーロ相場が早朝から強含みに転じた上、北朝鮮情勢への過度な緊張が一服すると、金は上げ幅を縮小する展開となった。

国内の金相場は、地政学リスクの高まりや、未明に進んだドル高・円安の流れを受けて堅調地合いが継続。買取ベースでは1gあたり4,943円(+19円)と、4営業日続伸し一段高へ。前日同様に年初来高値を上抜いて、2015年7月7日相場以来およそ2年2ヵ月ぶりの高値を記録するなど価格水準を切り上げる展開となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

08/30   4943円 (+19円)

08/29   4924円 (+65円)

08/28   4859円 (+11円)

08/25   4848円 (+8円)

08/24   4840円 (-11円)

08/23   4851円 (+2円)

08/22   4849円 (+14円)

08/21   4835円 (-11円)

08/18   4846円 (-8円)

08/17   4854円 (+13円)

直近10日間の金相場平均価格:4,865円/g


【パラジウム相場】29日のNYパラジウム相場は、ドル安による割安感が生じたほか、金やプラチナの上昇、テクニカルな買いが相場を後押しし続伸。中心限月の9月限は1トロイオンス945.05ドル(+10.85ドル)と、先日17日に付けた年初来高値を再度上抜き、2001年相場以来およそ16年ぶりの高値を記録して取引きを終了。この日のパラジウムは、前日引け後に買いが膨らんだ流れを受けて序盤より堅調に推移した。また、北朝鮮のミサイル発射によるリスク回避の動きを受けて、外為市場ではドルが主要通貨に対して軟化。ドル建ての貴金属は金主導で上昇し、プラチナも続く形で節目の1000ドルを突破すると、パラジウムも上値を追う展開となった。その後、8月の米消費者信頼感指数が予想を上振れ、ドル安が一服する中で金は上げ幅を縮小するも、パラジウムは堅調地合いを維持し高値圏で取引きを終えた。8月に入り一段高で推移しているパラジウムは、16日には節目の900ドルを突破し2014年8月に付けた直近高値を更新。月末にかけて更に上げ幅を拡大しているパラジウムは、史上最高値を記録した2001年相場以来16年ぶりの高値水準となった。月間では29日現在までに+59.65ドル(+6.3%)の上昇。

国内のパラジウムは、一代高値を付けたNY相場を映して上伸。買取では1gあたり3,510円(+54円)と、大幅続伸し3,500円台へ浮上。先日22日に付けた年初来高値を上抜き、2001年2月22日相場以来およそ16年6ヵ月ぶりの高値を記録しました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

08/30   3510円 (+54円)

08/29   3456円 (+27円)

08/28   3429円 (-32円)

08/25   3461円 (+16円)

08/24   3445円 (-11円)

08/23   3456円 (-11円)

08/22   3467円 (+43円)

08/21   3424円 (±0円)

08/18   3424円 (-21円)

08/17   3445円 (+102円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,452円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:10現在の金相場は1トロイオンス1315.25ドル、パラジウムは944.30ドル、為替は1$109円80銭前後の値動きで推移しております。