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2017/06/15

【金相場】14日のNY金相場は、午後に米連邦公開市場委員会(FOMC)声明の発表を控え様子見が広がる中、低調な米経済指標の発表をきっかけに、ドルが対ユーロで下落したことに伴う割安感などから買われ反発。中心限月の8月限は1トロイオンス1275.90ドル(+7.30ドル)と、6営業日ぶりにプラスに転じて取引きを終了。米財務省が朝方発表した5月の小売売上高は季節調整後で前月比0.3%減となり、市場予想の0.1%増も下回った。また、労働省が公表した5月の消費者物価指数(CPI)は季節調整後で前月から0.1%低下。変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は0.1%上昇したが、いずれも事前予想を下回った。これらの冴えない経済指標を受けて、外為市場ではユーロに対してドル安が進行。ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことから買いが旺盛となったほか、安値拾いの買いやショートカバーも相場を支え、この日は6営業日ぶりにプラス圏で取引きを終えた。ただ、この日は午後に米連邦公開市場委員会(FOMC)声明の発表やイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見を控えていたため、午前中ごろから様子見ムードが強まった。朝方には南部バージニア州で連邦議会下院のスティーブ・スカリス議員(共和党)が銃撃され、負傷する事件が発生したが、市場の反応は限定的だった。
その後、14日まで開いた米FOMCでは0.25%の追加利上げのほか、年内にFRBの資産縮小を進めると決定。金相場は公表後の時間外取引では下げに転じる展開となった。

国内の金相場は、引け後に下げに転じたNY相場や、円高要因から相場を圧迫され反落。買取ベースでは1gあたり4,774円(-34円)と、マイナスに転じ反落しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

06/15   4774円 (-34円)

06/14   4808円 (+16円)

06/13   4792円 (-23円)

06/12   4815円 (-22円)

06/09   4837円 (-20円)

06/08   4857円 (-10円)

06/07   4867円 (+7円)

06/06   4860円 (-3円)

06/05   4863円 (+11円)

06/02   4852円 (+15円)

直近10日間の金相場平均価格:4,833円/g


【パラジウム相場】14日のNYパラジウム相場は、利益確定売りに押されたほか、冴えない内容となった米経済指標を背景に売りが優り続落。中心限月の9月限は1トロイオンス853.80ドル(-3.75ドル)と、マイナス圏で取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優った前日相場の反動から序盤は買い戻しが先行、ドル安の流れも支援材料となり相場は一時870ドル超まで値を伸ばした。ただ、米財務省が発表した5月の小売売上高は前月値・市場予想を共に下回ったほか、労働省が公表した5月の消費者物価指数(CPI)も冴えない内容となるなど、同国の景気減速観測がやや意識された事で相場はプラス圏から売りに反転する展開に。途中、金の上昇やプラチナの急伸をはやして再浮上するも、依然として約2年9ヶ月ぶりの高値水準(2014年9月9日相場以来)で推移している事から、利益確定の売りも出やすく、結局マイナス圏で取引きを終えた。

国内のパラジウムは、売りが優ったNY相場や円高要因から高値修正地合いが継続。買取では1gあたり3,202円(-81円)と、マイナス圏で推移し続落となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

06/15   3202円 (-81円)

06/14   3283円 (-76円)

06/13   3359円 (+16円)

06/12   3343円 (+125円)

06/09   3218円 (+91円)

06/08   3127円 (-59円)

06/07   3186円 (+5円)

06/06   3181円 (+17円)

06/05   3164円 (+21円)

06/02   3143円 (+49円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,221円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:10現在の金相場は1トロイオンス1266.85ドル、パラジウムは860.35ドル、為替は1$109円57銭前後の値動きで推移しております。