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2014/08/20

《金相場》19日のニューヨーク金相場は、地政学リスクの緊張緩和や、良好だった米の経済指標を背景に小幅に値を下げ続落。中心限月の12月物は1トロイオンス1296.70ドル(-2.60ドル)と、3営業日値を下げ取引きを終了。この日発表された米の消費者物価指数(CPI)から、インフレ圧力が抑制されている事が示されたほか、7月の米住宅着工件数は8カ月ぶりの高水準となり堅調な伸び率を示した事を受け、外国為替市場ではドルが上伸。相対的に金は割高感から、売りが優勢となった。また、ウクライナ情勢を巡り、26日にロシアとウクライナによる首脳会談が開かれると報じられた事で、最近の緊迫していた過度の警戒感が後退し、安全資産とされる金に売りが出た。ただ、依然として中東情勢など、地政学リスクを意識した買いもあり、下げ幅は小幅となった。
市場の関心は21日にジャクソンホールで開催される、中央銀行関係者の年次会合に注目されており、同会合の22日に米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長の講演が予定されている事から、利上げ時期を示唆する可能性があるとして注視している。

国内の金相場は為替が1$102円後半のドル高・円安に振れた事から小幅に値を上げ反発。買取ベースでは1gあたり4,590円(+5円)と、3営業日ぶりにプラスに転じました。

 


《パラジウム相場》19日のニューヨークパラジウム相場は反落。中心の9月限は1トロイオンス880.80ドル(14.10ドル)と、10営業日ぶりに値を下げ取引きを終了。この日は貴金属市場全般が軟調に推移。パラジウムは取引き序盤は小高く推移するも、ウクライナ情勢を巡り、26日にロシアとウクライナによる首脳会談が開かれると報じられた事で、最近の緊迫していた過度の警戒感が後退。供給への懸念から値を伸ばしおよそ13年半ぶりの高値圏まで高騰していたパラジウムは、高値反動から調整売りが出た事で、10営業日ぶりに下げに転じこの日の取引きを終了した。

国内のパラジウム相場は海外相場が下げに転じた事を映して反落。買取では3,110円(-33円)と最近の高値反動から値を下げ反落しました。需供逼迫への懸念から国内では昨日2001年3月末以来およそ13年5ヵ月ぶりの高値を更新するなど高騰。現在一段高で推移しているパラジウムは年初来より本日までにgあたり+695円と、率では+22%超上伸しております。


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:00現在の金は1トロイオンス1296.70ドル、パラジウムは882.85ドル、為替は1$102円95銭前後の値動きで推移しております。