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2016/12/01

【金相場】30日のNY金相場は、ドル高・ユーロ安の進行やリスク投資意欲の高まりなどを背景に続落。中心限月の2月限は1トロイオンス1173.90ドル(-16.90ドル)と、マイナス圏で推移し、中心終値では2月5日相場以来およそ10ヵ月ぶりの安値で取引きを終了。この日発表された民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)による11月の雇用報告が、前月値・市場予想を共に上回り良好な内容となったほか、11月シカゴ購買部協会景気指数も改善された事から、外為市場ではドル買いが進行。ドル建ての金商品は割高感に圧迫された事に加え、米利上げが改めて意識されたことも金市場からの資金流出につながり下げ幅を拡大した。また、この日は石油輸出国機構(OPEC)が約8年ぶりに減産で合意。原油相場が急反発し、インフレ懸念が台頭したことによるドル買いの後押しとなった事や、投資家のリスク投資意欲が高まった事も、安全資産とされる金を手放す動きにつながり軟調な動きとなった。

国内の金相場は、NY相場では売りが優ったものの、円の急落を背景に下げを戻しプラス圏に浮上。買取ベースでは1gあたり4,615円(+28円)と、4営業日ぶりにプラスに転じ反発しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

12/01   4615円 (+28円)

11/30   4587円 (-10円)

11/29   4597円 (-13円)

11/28   4610円 (-17円)

11/25   4627円 (+25円)

11/24   4602円 (-26円)

11/22   4628円 (+17円)

11/21   4611円 (+14円)

11/18   4597円 (±0円)

11/17   4597円 (-4円)

直近10日間の金相場平均価格:4,607円/g


【パラジウム相場】30日のNYパラジウム相場は、ドル高に押されるも、引き続き需要増加観測が意識されたほか、原油相場の上昇や、リスク選好地合いが支えとなり買い地合いが継続。中心限月の3月限は1トロイオンス772.65ドル(+7.40ドル)と、4営業日続伸し上げ幅を拡大。中心終値では連日で高値を更新し、2015年6月1日相場以来およそ1年6ヵ月ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、堅調となった前日相場の流れを引き継ぎ序盤より買いが先行した。また、発表された米国経済指標がそれぞれ良好な内容となった事から、同国景気拡大の見方が一層強まり、市場ではリスク投資意欲が活発化する中、パラジウムも上げ幅を拡大した。一方、外為市場ではドル買いが進行し割高感が生じたほか、金やプラチナが軟調に推移した事から、一時パラジウムも売りに押されるも、石油輸出国機構(OPEC)が約8年ぶりに減産で合意に達し原油高が進む中、リスク選好地合いの強まりや、今後の需要増加を見込んだ買いが支えとなり、この日も上値追いの展開となった。

国内のパラジウムは、引き続き強気な動きとなったNY相場高や、円安の進行を受けて急伸。買取では1gあたり2,986円(+81円)と、上げ幅を拡大し12営業日続伸。(12日間の上げ幅は+551円と、率では+18.5%) 連日で年初来高値を上抜き、3,000円圏内まで浮上したパラジウムは、2015年6月19日相場以来およそ1年6ヵ月ぶりの高値となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

12/01   2986円 (+81円)

11/30   2905円 (+27円)

11/29   2878円 (+32円)

11/28   2846円 (+16円)

11/25   2830円 (+38円)

11/24   2792円 (+65円)

11/22   2727円 (+11円)

11/21   2716円 (+21円)

11/18   2695円 (+60円)

11/17   2635円 (+21円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,801円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:35現在の金相場は1トロイオンス1173.05ドル、パラジウムは778.30ドル、為替は1$114円21銭前後の値動きで推移しております。