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2016/11/18

【金相場】17日のNY金相場は、良好な内容となった米経済指標を背景にドル高が進んだ事が圧迫材料となり売り優勢の展開に。中心限月の12月限は1トロイオンス1216.90ドル(-7.00ドル)と続落し、マイナス圏で取引きを終了。この日は、売り優勢となった前日相場の反動から、序盤は安値拾いの買いが入るなどプラス圏で推移した。ただその後、発表された10月の住宅着工件数や、先行指標である住宅着工許可件数が、いずれも市場予想を上回ったほか、最新週の新規失業保険申請件数は43年ぶりの低水準に減少するなど、良好な内容となった経済指標を背景にドル買い・ユーロ売りが進行したことから、金相場は割高感などに圧迫され、昼すぎにはマイナス圏に沈下した。この日午前にイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は上下両院合同経済委員会の公聴会で証言し、利上げについて「比較的早い段階に適切になる可能性がある」と言及。ただ、市場では12月の利上げはほぼ織り込み済みであるため、これに対する市場の反応は限定的だったが、2003年以来のドル高水準や米債利回りの上昇などが重しとなった。

国内の金相場は、NY市場では引き続き売りが優ったものの、円安の進行を受けて下げを相殺され横ばい推移。買取ベースでは1gあたり4,597円(±0円)と、値動きはなく前日比変わらずの展開となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

11/18   4597円 (±0円)

11/17   4597円 (-4円)

11/16   4601円 (+41円)

11/15   4560円 (+48円)

11/14   4512円 (-122円)

11/11   4634円 (-12円)

11/10   4646円 (+39円)

11/09   4607円 (-3円)

11/08   4610円 (-16円)

11/07   4626円 (+2円)

直近10日間の金相場平均価格:4,599円/g


【パラジウム相場】17日のNYパラジウム相場は、米国景気の拡大観測や、堅調となった米国株が材料視され買い地合いが継続。中心限月の12月限は1トロイオンス729.65ドル(+10.85ドル)と、4営業日続伸し上げ幅を拡大。今年高値を付けた726.40ドル(8月10日相場)を上抜き、2015年6月16日相場以来およそ1年5ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までの連騰から一部で利益確定売りが出やすかった一方、ドルの動きを眺めて売り買いが交錯し、序盤は小動きな展開となった。その後、発表された米国経済指標が良好な内容となった事から、同国経済の景気拡大観測が意識されプラス圏に浮上。同時にドル買いが進行し相場の重しとなるも、トランプ政権が財政出動を実施するとの見通しから、景気回復の恩恵を受けるとみられる工業株が引き続き堅調となった事が意識され、一代高値まで上げ幅を拡大する展開となった。4日間の上げ幅は+44.95ドル(+6%)

国内のパラジウムは、引き続き堅調地合いとなったNY相場高や、円の軟化を受けて上げ幅を拡大。買取では1gあたり2,695円(+60円)と、4営業日続伸し2,700圏内まで浮上。連日で年初来高値を更新するなど上値追いの展開となり、2015年11月2日相場以来およそ1年ぶりの高値となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

11/18   2695円 (+60円)

11/17   2635円 (+21円)

11/16   2614円 (+60円)

11/15   2554円 (+119円)

11/14   2435円 (-76円)

11/11   2511円 (+97円)

11/10   2414円 (+65円)

11/09   2349円 (+54円)

11/08   2295円 (+97円)

11/07   2198円 (+38円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,470円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:25現在の金相場は1トロイオンス1211.55ドル、パラジウムは717.80ドル、為替は1$10円67銭前後の値動きで推移しております。