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2014/07/10

《金相場》9日のNY金相場は、最近の安値反動から買われ4営業日ぶりに反発。中心の8限月は1トロイオンス1324.30ドル(+7.80ドル)で取引きを終了。前3営業日に続落し、軟調に推移していた事で安値拾いの買いが入ったほか、外為市場でドル安・ユーロ高が進み、ドル建ての金相場に割安感が生じた事が金への強材料となり、4営業日ぶりにプラス圏に転じこの日取引きを終了した。また、依然として地政学リスクが強く意識されており、安全資産として金を求める動きも相場を支えた要因に。
この日の午後(取引き時間外)に、米連邦準備理事会(FRB)が6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を発表。発表内容を受け市場では、「早期利上げの観測が後退した」との受け止めが多く、金市場への資金流入が続くとの期待感の強まりから、一時1333.40ドルまで上昇する場面もあった。

国内の金相場も海外相場がプラスに転じた流れを受け反発。買取ベースでは1gあたり4,635円(+34円)と、5営業日ぶりに値を上げ直近高値(7月3日相場:4,633円)を上抜き、4月15日相場以来およそ3ヶ月ぶりの高値をつけました。

 

《パラジウム相場》9日のNYパラジウム相場は、12営業日ぶりに値を下げ小反落。中心限月の9月物は1トロイオンス872.70ドル(-0.20ドル)と、小幅ながら値を下げ12営業日ぶりにマイナス圏で取引きを終了。この日は取引き材料も乏しく、レンジ内での値動きとなった中、ここ最近の連続高から利益確定を目的とした売りが出やすかった事で、パラジウムは値を下げた形に。ただ、中国の今年上半期の自動車販売数が前年同期比で11.2%増加し、年間では史上最高に達するとの見方から、儒供逼迫を意識した買いが入った事で下値は抑えられ、ほぼ横ばい圏となった。

国内のパラジウムは前日比変わらずの横ばい。買取では3,035円(±0円)と、昨日つけた2001年4月3日相場以来およそ13年3ヶ月ぶりの高値で高止まりとなっております。


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金は1トロイオンス1329.90ドル、パラジウムは875.55ドル、為替は1$101円51銭前後の値動きで推移しております。