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2016/06/15

【金相場】14日のNY金相場は、欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票への警戒感や、世界的に株安となるなど投資家心理の悪化を背景に安全資産としての買いが進み小幅高。中心限月の8月限は1トロイオンス1288.10ドル(+1.20ドル)と、直近では最長の5営業日続伸し、中心終値では前日相場同様に5月6日相場以来およそ6週間ぶりの高値で取引きを終了。この日の金相場は、前日までの連騰を受けた利益確定売りから序盤は安寄りした。一方で、英国のEU離脱に関する世論調査で、離脱支持が残留支持を上回る結果が相次いでいることから先行き不安が強まり、世界的な株安、原油安の進行など投資家心理が悪化。相対的に安全資産とされる金に買いが入り、相場は一時1293ドルまで上昇した。ただ、外為市場ではドル買い・ユーロ売りが進み割高感に押されたほか、この日から始まった米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げ見送り予想だが、経済予測発表やFRBイエレン議長の会見(15日)を見極めたいとの動きから様子見ムードが広がり、上げ幅を縮小する展開となった。

国内の金相場は、逃避需要から買いが優ったNY相場に反して小反落。買取ベースでは1gあたり4,680円(-8円)と、小幅ながら値を下げ、5営業日ぶりにマイナス推移となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

06/15   4680円 (-8円)

06/14   4688円 (±0円)

06/13   4688円 (+25円)

06/10   4663円 (+20円)

06/09   4643円 (+58円)

06/08   4585円 (-18円)

06/07   4603円 (+7円)

06/06   4596円 (+49円)

06/03   4547円 (-26円)

06/02   4573円 (-67円)

直近10日間の金相場平均価格:4,627円/g



【パラジウム相場】14日のNYパラジウム相場は、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票を控え投資家心理が悪化する中、世界的な株安、原油安の進行が重しとなり軟調地合いが継続。中心限月の9月限は1トロイオンス535.75ドル(-10.10ドル)と、4営業日続落し、前日相場同様に中心終値では2日相場以来およそ2週間ぶりの安値継続で取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優勢となった前日相場の流れを引き継ぎ序盤より軟調に推移。また、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票を控え、世界的な株安、原油安の進行など投資家のリスク回避姿勢が強まった事で相場を圧迫された。途中、逃避需要から安全資産として金が買われたのを眺め、パラジウムもやや反発するも、プラチナの下げ幅拡大や、ドル高による割高感が相場を重くし、この日も売り優勢で取引きを終えた。

国内のパラジウムは、引き続き弱地合いとなったNY相場を映して軟調に推移。買取では1gあたり1,895円(-44円)と、4営業日続落し、3月1日相場以来およそ3か月半ぶりの安値に値戻す展開となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

06/15   1895円 (-44円)

06/14   1939円 (-5円)

06/13   1944円 (-54円)

06/10   1998円 (-22円)

06/09   2020円 (+27円)

06/08   1993円 (-27円)

06/07   2020円 (+27円)

06/06   1993円 (+38円)

06/03   1955円 (-54円)

06/02   2009円 (-38円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:1,977円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1285.80ドル、パラジウムは539.65ドル、為替は1$106円28銭前後の値動きで推移しております。