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2014/05/15

《金相場》14日のNY金相場は、ウクライナ情勢の不安の高まりや、米の株式相場の下落を背景に買われ反発。取引きの中心6限月は1トロイオンス1305.90ドルと、前営業日+11.10ドル値を上げて取引きを終了。上げ幅としては今月2日相場以来の大幅上昇となり、6日以来1週間ぶりに1300ドルを回復。値を上げた背景に、ウクライナで政府と親ロシア派武装勢力の衝突が続き、前日には政府軍の車列が武装集団に襲撃され、兵士6人が死亡するなど情勢は悪化し内戦状態に。先行き不透明の混迷が続く中、25日に控える大統領選の実施も危ぶまれており、市場のリスク回避志向が高まった事や、米の株価下落、外為市場でドル売り・ユーロ買いが進んだため、金は値を伸ばした形に。

国内の金相場は反発。買取では4,573円(+17円)となり、先週7日相場(4,579円)以来1週間ぶりの高値となりました。5月に入っての金の値動きは、最高値:4579円(5月7日)、最安値:4,504円(5月2日)、平均では4,541円/gとなっております。


《パラジウム相場》NYパラジウムは3日値を伸ばし、中心6限月は1トロイオンス828.80ドル(+11.50ドル)と、2011年8月以来となる2年9ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。長期化しているウクライナ問題や、南アフリカの鉱山ストによる供給不足から、市場在庫が枯渇し危機的水準にまで低下している事を背景に3日続伸。値を上げた3日間の上げ幅は1トロイオンス+29.05ドル(+3.5%)。依然としてウクライナ・南アのスト問題とも解決の糸口が見えない事で、当面は高値水準で推移する事が予想されているものの、最近の急騰による高値反動から一時調整が出る場合も。

国内のパラジウムも3日値を伸ばし続伸。本日買取りベースでは1gあたり2,873円(+27円)と、昨日に続いて過去13年来(2001年4月19日相場)の高値を更新。現在高騰しているパラジウムは年初来より本日までに+458円/g(+15.9%)と一段高。昨年同日相場(2013年5月15日:2,457円)に対しては1gあたり+416円と、率では14.4%となっております。5月に入ってのパラジウムの値動きは以下の通り。

【5月のパラジウム価格相場推移(買取ベース)】

05/15 2873円 +27円

05/14 2846円 +38円

05/13 2808円 +27円

05/12 2781円  ±0円

05/09 2781円  ±0円

05/08 2781円 -54円

05/07 2835円  ±0円

05/02 2835円 +11円

05/01 2824円  +5円
 
5月の本日までのパラジウム平均価格:2,818円/g

現在、地金相場は地政学リスクや、世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:30現在の金は1トロイオンス1304.55ドル、パラジウムは821.80ドル、為替は1$101円83銭前後の値動きで推移しております。