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2014/05/09

《金相場》8日のNY金相場は続落。中心の6月物は1トロイオンス1287.70ドル(-1.20ドル)と、小幅ながら値を下げ3日続落。昨夜のECBドラギ総裁の声明から、追加緩和観測の強まりを背景にユーロ安・ドル高が進み金は割高感から相場を圧迫。また、依然としてウクライナ情勢の先行きが不透明ながら、緊張緩和に向けた動きもある事で市場のリスク回避姿勢が和らいだ事もあり、値を下げた形に。一方で、ロシアのプーチン大統領による、ウクライナ東部ドネツクとルガンスク両州の独立の是非を問う住民投票を延期するよう要請したものの、親ロ派勢力はこれを拒否し住民投票を延期しない事を決定発表。ウクライナの治安部隊と親ロ派の衝突が再び激しくなるとの懸念は強まり、先行き不透明感も根強く、金相場の下値を支えた形に。

国内金相場は続落。買取りでは1gあたり4,506円(-20円)と、2日値を下げ続落となりました。値を下げた2日間の下げ幅は1gあたり-73円(-1.5%)。今週3営業日の金の価格推移は、値を上げた日が1日、下げた日が2日となり、連休明けの7日はウクライナ情勢が緊迫化した事で値を上げ上伸。翌営業日(8日)はFRBイエレン議長の発言や、緊迫化し緊張状態にあったウクライナ情勢がひとまず沈静化に向かうとの見方が広まり、最近の高値反動から利益確定を目的とする調整売りから値を下げ反落。本日も欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測の強まりを背景としたユーロ安・ドル高に金は圧迫され続落。3営業日の金平均は4,537円と、前営業日週の4営業日平均(4554.2円)に対し1g-17.2円と、前営業日週の平均に対しマイナスとなりました。 

 

《パラジウム相場》NYパラジウムは反発。中心6限月は前日比+7.35ドル値を上げ、1トロイオンス804.05ドルと、再び800ドルにのせて取引きを終了。昨日値を下げた反動から、安値感から買い戻された事や、ウクライナ情勢の混乱が長引いており、今後の先行きも不透明な事で値を上げた形に。現在、ウクライナ東部ドネツクとルガンスク両州の独立の是非を問う住民投票を巡り情勢は混迷。先日ロシアのプーチン大統領は11日の投票を延期する様に要請したものの、親ロ派勢力は拒否し投票を延期せず決行を発表。投票を11日に控えウクライナの治安部隊と親ロ派の衝突が再び激しくなるとの懸念が強まっている模様。

国内のパラジウムは為替との兼ね合いから前日比変わらずで推移し、買取では2,781円(±0円)。今週3日間の国内パラジウムは、連休明け7日はウクライナ情勢が再び悪化した事を背景に円高が進んだ事でパラジウムは前営業日変わらず。翌営業日の8日は直近の高値警戒感から売られた事で大きく値を下げ4営業日ぶりに反落し、4月24日相場以来およそ2週間ぶりの安値へ。本日はウクライナ情勢から為替が円高に触れた事で国内のパラジウムは前日比変わらずとなり、3営業日では値を上げた日が0日、下げた日が1日(5/8)、変わらなかった日が2日(5/7・5/9)となり、今週3営業日のパラジウム平均は2,799円と、先週4営業日平均(2825.5円)に対し-26.5円(-0.9%)と、前週平均に対しマイナスとなりました。

現在、地金相場は地政学リスクや、世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:20現在の金は1トロイオンス1290.35ドル、パラジウムは803.70ドル、為替は1$101円69前後の値動きで推移しております。