相場情報

HOME > 相場情報

2015/06/15

週末12日のNYパラジウム相場は、ギリシャ不安を背景とした売りに押され軟調に推移。中心限月の9月限は1トロイオンス738.15ドル(-4.70ドル)と、弱地合いとなった前日相場を引き継ぎ、中心終値では3月31日相場以来およそ2ヶ月半ぶりの安値で取引きを終了。この日のパラジウムは、序盤は最近の下落を受けた安値反動から買いが先行し堅調に推移した。その後、朝方発表された米の経済指標(卸売物価指数)が良好な内容となった事から、外為市場ではドルが各主要通貨に対して上昇。ドル建てのパラジウムは、他貴金属同様に割高感から売られ上昇分を消化した。また、ギリシャの金融支援を巡り先行き不透明感の強まりが重しとなったほか、原油安や、米欧の株式相場の下落、欧州圏の4月鉱工業生産が予想に反して低水準となった事も材料視され相場は反転し売りが優勢に。週末を前に持ち高調整を目的とした売りが出た事もあって、そのままマイナス圏に沈下して取引きを終えた。

週間5営業日のパラジウムは、ギリシャの財政不安の高まりや、ドル高を背景とした米の製造業の鈍化、中国の景気後退による需要減を意識した売りに押され、前週に引き続き調整地合いとなった。週末終値(12日相場:738.15ドル)では、前週末終値(5日相場:750.95ドル)に対して1トロイオンス-12.80ドル(-1.7%)と、5週連続マイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1トロイオンス741.63ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。

《NYパラジウム相場 先週の値動き(6月8日~6月12日)》

06/08   743.75ドル  (-7.20ドル)

06/09   739.90ドル  (-3.85ドル)

06/10   743.50ドル  (+3.60ドル)

06/11   742.85ドル  (-0.65ドル)

06/12 738.15ドル  (-4.70ドル)
※前週末比:1トロイオンス-12.80ドル(-1.7%)

5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス741.63ドル




国内のパラジウムは先週末の海外相場安を映して軟調に推移。買取では1gあたり3,116円(-38円)とマイナスに転じ、再び直近の安値(4月23日相場)以来およそ1ヵ月半ぶりの価格水準に値戻しました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

06/15   3116円 (-38円) ※最安値

06/12   3154円 (+22円)

06/11   3132円 (-27円)

06/10   3159円 (-27円)

06/09   3186円 (-49円)

06/08   3235円 (+22円)

06/05   3213円 (-5円)

06/04   3218円 (-44円)

06/03   3262円 (-32円)

06/02   3294円 (-5円) ※最高値

直近10営業日のパラジウム相場平均価格:3197円/g



11:10現在のパラジウム相場は1トロイオンス735.90ドル前後の値動きで推移しております。