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2015/01/30

29日のNY金相場は大幅続落。中心限月の4月限は1トロイオンス1255.90ドル(-31.30ドル)と、大きく値を下げて取引きを終了。この日の金相場は、27日-28日両日に行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を受け、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを視野に政策運営をしている姿勢が改めて意識された事を受けて売りが先行。また、株式相場が上昇するなど投資家心理が強気に傾き、リスク回避姿勢が緩和した事も重しとなったほか、この日発表された米の経済指標(週間新規失業保険申請件数)が、およそ15年ぶりの低水準に改善した事も売り材料となり下げ幅を拡大。最近の高値反動から利益確定売りが出た事も相場の圧迫材料となり、この日は終始売りが優勢で取引きを終えた。
米連邦準備理事会(FRB)は、27-28日に開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表した声明で、「力強い雇用の増加」とともに「経済活動はしっかりしたぺースで拡大している」との認識を表明し、景気判断を上方修正。また、利上げ決定に「忍耐強くいられる」と改めて表明する一方、一部のインフレ指標が低下していることも認めた。インフレ率については「短期的には一層の低下が見込まれる」としながらも、エネルギー価格下落の一時的な影響がなくなるのに伴い「中期的に2%に向けて徐々に上昇する」との見通しを示した。FRBは今回の声明で、「経済活動はしっかりしたぺースで拡大している」とし、前回の「緩やかなペースで拡大」から上方修正。低金利策に対し「かなりの長期間」という表現が削除されるなど、年内に利上げを開始する姿勢を維持していることが改めて示唆された。

国内の金相場は前日の海外相場が調整安となった事を映し続落。買取ベースでは1gあたり5,126円(-68円)と、大きく値を下げ16日相場以来およそ2週間ぶりの安値となりました。
ここ最近世界経済の先行き不安や、リスク回避姿勢の高まりを受けた逃避先需要として一段高まで急騰していた金は、国内では先週23日に直近高値を上抜き過去20年来では最高値を付けるなど急伸。その後、今週に入りECB会合・ギリシャ選挙などを終えた事から利益確定売りに押され相場を圧迫。また、27日・28日に開催された米の連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を受け、早期利上げ観測が改めて意識された事を背景に、週間では弱基調で推移。5営業日では値を上げた日が1日(28日)、下げた日が4日(26日・27日・29日・30日)となっており、海外相場の流れを映して最近の高値から調整されました。ただ、月間では依然として高値水準で推移しており、年初来から本日までにはgあたり+246円と、率では4.8%高。月間平均5101円(1月)では、円安要因から高値で推移した昨年12月平均4912円に対して+189円(+3.7%)と、過去20年来では最高値水準で今月は推移しました。

《1月の金相場価格推移(買取)》

01/30  5126円(-68円)

01/29  5194円(-42円)

01/28  5236円(+34円)

01/27  5202円(-35円)

01/26  5237円(-61円)

01/23  5298円(+66円) ※最高値

01/22  5232円(-27円)

01/21  5259円(+98円)

01/20  5161円(-3円)

01/19  5164円(+125円)

01/16  5039円(+63円)

01/15  4976円(-19円)

01/14  4995円(-18円)

01/13  5013円(+26円)

01/09  4987円(+8円)

01/08  4979円 (+11円)

01/07  4968円 (+21円)

01/06  4947円 (+40円)

01/05  4907円 (+27円) ※最安値

2015年1月の金平均価格:5,101円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1261.50ドル、為替は1$117円97銭前後の値動きで推移しております。