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2019/05/10

【金相場】9日のNY金相場は、米中通商協議に対する懸念から市場ではリスク回避姿勢が旺盛となる中、金は逃避需要から買いが入り上昇。中心限月の6月限は1トロイオンス1285.20ドル(+3.80ドル)と、プラス圏に転じ反発して取引きを終了。米中政府は9日に閣僚級貿易協議を再開する。ただ、米国は対中制裁関税の引き上げを正式に通告。これに対し、中国サイドも報復の構えを見せるなど、協議の行方は全く予断を許さない状況からリスク回避姿勢が高まり、この日の米株価が寄り付きから大幅に下げると、金は安全資産としての買いが活発化した。ドル安・ユーロ高の先行に伴うドル建て商品の割安感も寄与し、相場は朝方に一時1289ドル超まで上昇した。ただ、買い一巡後は利益確定やポジション調整の売りに押されて上げ幅を縮小。加えて、取引終盤にはトランプ米大統領が中国の習近平国家主席から書簡を受け取ったことを明らかにし、今週中に貿易協議が合意に達することに期待感を示したことを受け、過度な警戒感が緩和したことも上値追い一服の要因となった。

国内の金相場は、小幅高に振れたNY相場を映して小反発。買取ベースでは1gあたり4,865円(+2円)と、横ばいながらプラス圏に転じ5営業日ぶりに反発しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

05/10  4865円 (+2円)

05/09  4863円 (-20円)

05/08  4883円 (-16円)

05/07  4899円 (-10円)

04/26  4909円 (-20円)

04/25  4929円 (+30円)

04/24  4899円 (-10円)

04/23  4909円 (-16円)

04/22  4925円 (+9円)

04/19  4916円 (-2円)

直近10日間の金相場平均価格:4,900円/g


【パラジウム相場】9日のNYパラジウム相場は、米中貿易摩擦の警戒感を背景にリスク回避姿勢が高まり相場を圧迫。中心限月の6月限は1トロイオンス1283.00ドル(-23.40ドル)と、売り優勢で推移し4営業日続落して取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までの売り過剰感から安値拾いが入り、時間外取引きでは買いが先行した。しかし、米中は通商合意をまとめられないとの悲観から、投資家のリスク回避姿勢が高まり相場は次第に上げ幅を縮小。米株価が大幅に下げてスタートすると、パラジウムも売りが進み下げ幅を拡大した。その後、取引き終盤にはトランプ米大統領が中国の習近平国家主席から書簡を受け取ったことを明らかにし、今週中に貿易協議が合意に達するとの思惑が浮上するも、なお懐疑的な見方も強く相場の反応は薄かった。

国内のパラジウムは、引き続き調整地合いとなったNY相場を映してマイナス圏での値動きに。買取では1gあたり4,968円(-38円)と、5営業日続落しました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

05/10  4968円 (-38円)

05/09  5006円 (-27円)

05/08  5033円 (-81円)

05/07  5114円 (-318円)

04/26  5432円 (-27円)

04/25  5459円 (+97円)

04/24  5362円 (+11円)

04/23  5351円 (-119円)

04/22  5470円 (-43円)

04/19  5513円 (+116円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,271円/g


11:00現在の金相場は1トロイオンス1288.95ドル、パラジウムは1309.15ドル、為替は1$110円06銭前後の値動きで推移しております。