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2018/11/29

【金相場】28日のNY金相場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演内容を受けて買いが強まり4営業日ぶりに反発。中心限月の12月限は1トロイオンス1223.60ドル(+10.20ドル)と、プラス圏に転じ買い優勢で取引きを終了。この日はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を午後に控え、序盤は様子見ムードが広がり小動きな展開となった。しかし、午後に入りパウエル議長の講演テキストが公表されると相場は急伸。同議長は、米国経済の底堅さを理由に12月中旬の連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げ決定に前向きな姿勢を示す一方、政策金利が景気を過熱も冷やしもしない「中立金利」に近づいていると言及、利上げの打ち止め時期が迫っていることを示唆した。これを受け、外国為替市場ではドルの対ユーロ相場が急落し、ドル建てで取引される金商品に割安感が生じるとともに、利上げ局面の早期終了は金利を生まない資産である金にはプラスとの見方が広がり、買いの勢いが強まった。

国内の金相場は、買いが優ったNY相場を映して反発。買取ベースでは1gあたり4,775円(+20円)と、前日の下げを戻し、9日相場以来およそ3週間ぶりの高値となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

11/29  4775円 (+20円)

11/28  4755円 (-19円)

11/27  4774円 (+13円)

11/26  4761円 (-11円)

11/22  4772円 (+32円)

11/21  4740円 (-3円)

11/20  4743円 (-12円)

11/19  4755円 (-1円)

11/16  4756円 (+16円)

11/15  4740円 (+11円)

直近10日間の金相場平均価格:4,757円/g


【パラジウム相場】28日のNYパラジウム相場は、パウエルFRB議長のハト派発言を受けて買いの勢いが強まり急伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1155.30ドル(+29.90ドル)と、中心終値では過去最高値を記録した先日16日相場(1154.60ドル)を上抜き、史上最高値を更新して取引きを終了。3連日上昇となった。この日のパラジウムは、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を午後に控えて、序盤は様子見となり小動きな展開となった。しかし午後に入り、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けて利上げ終了前倒しが意識され相場は急伸。外国為替市場ではドル安に振れたほか、米国株の上昇や、テクニカルな買いも巻き込み、相場は一時1164.00ドルを付けるなど一段高となった。その後、持ち高調整などからやや上げ幅を縮小するも引き続き高値圏を維持し、一代高値を更新して取引きを終えた。

国内のパラジウムは、一代高値を更新したNY相場を映して急騰。買取では1gあたり4,579円(+102円)と、19日に付けた直近高値(4,552円)を更新し、史上最高値を記録するなど一段高となりました。なお、上伸した3日間の上げ幅は+227円/g(4.9%)となり、金との価格差は196円。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

11/29  4579円 (+102円)

11/28  4477円 (+33円)

11/27  4444円 (+92円)

11/26  4352円 (-103円)

11/22  4455円 (+38円)

11/21  4417円 (-60円)

11/20  4477円 (-75円)

11/19  4552円 (+75円)

11/16  4477円 (+108円)

11/15  4369円 (+49円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,460円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:45現在の金相場は1トロイオンス1226.95ドル、パラジウムは1156.25ドル、為替は1$113円41銭前後の値動きで推移しております。