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2014/12/05

【金相場】4日のNY金相場は小反落。中心限月の2月限は1トロイオンス1207.70ドル(-1.0ドル)と、小幅に値を下げて取引きを終了。この日ECBドラギ総裁が定例理事会後の記者会見で、ユーロ圏経済の低インフレや、経済成長の鈍化に対応するため、「来年早期に金融政策を見直す」と発言。追加緩和策の実施時期について初めて具体的に言及した事で、外為市場ではユーロがドルに対して上昇。ドル建ての金は割安感から一時的に買われたが、米の雇用統計を翌日に控えた様子見から買いは続かず上げ幅を消化。その後も、前日終値を挟んだ小動きな展開となり、結局終値ではマイナス圏に沈んでこの日の取引きを終えた。
今年最後となった4日の政策決定後の記者会見でECBドラギ総裁は、低インフレの長期化と闘う必要性を感じた場合は、来年の早い時期にわれわれの措置の規模とペース、組み合わせを変更することにつながるだろうと述べた。ECBは成長率予想を今年0.8%、来年1%に下方修正。インフレ率予想もそれぞれ0.5%と0.7%に引き下げた。1年前には今年の成長率とインフレ率をともに1.1%と予想、今年9月時点では2015年成長率を1.6%と見込んでいた。




国内の金相場は4営業日ぶりに値を下げ反落。買取ベースでは1gあたり4,951円(-17円)と、連日の高値から一服し4営業日ぶりにマイナスに転じました。

今週5営業日の金相場は、連休明け1日は前週末(28日相場)の海外相場安を映して、国内相場も大きく値を下げ続落し、およそ2週間ぶりの安値圏へ軟化。翌2日は前日の海外相場が急反発した事を映して国内相場も急騰。再び年初来高値を上抜き、昨年5月13日以来およそ1年7ヶ月ぶりの高値を更新。また、1日の上げ幅では今年最大となり、昨年4月17日相場(上げ幅:+190円/g)以来の大きさに。3日以降は、円安要因もあり国内相場は連日で年初来高値を更新。昨日4日相場ではおよそ1年8ヵ月ぶり(2013年4月12日相場以来)の高値を付け、今年初となる4,900円台へ価格をのせるなど一段高へ上伸しました。円安要因から11月以降急騰している国内の金相場は、10月末から本日までに1gあたり+434円と、率では+8.7%上昇しており、価格水準を一段切り上げて推移しております。

週間の金相場は最高値:4,968円(4日相場)、最安値:4,706円(1日相場)、平均価格は4882.4円/gとなっており、前週4営業日平均(25日~28日:4845.7円)に対し1gあたり+36.7円(+0.7%)と、4週連続で前週平均比プラスとなりました。(4週の上げ幅+343.4円/g:+7%)

≪今週5営業日の金相場価格推移(買取ベース)≫

12/05   4951円 (-17円)

12/04   4968円 (+73円) ※最高値

12/03   4895円 (+3円)

12/02   4892円 (+186円)

12/01   4706円 (-115円) ※最安値

5営業日の金平均価格:4882.4円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。