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2014/11/05

【金相場】4日のニューヨーク金相場は小幅続落。中心限月の12月限は1トロイオンス1167.70ドル(-2.10ドル)と、この日は急速に進んだドルの上昇が一服した事から全体的に小幅な値動きとなった中、5営業日続落して取引きを終了。序盤はドル安や、株式相場が軟調に推移した事から金は買いが優勢となる場面もあったが、原油価格の下げに伴いインフレヘッジの後退観測から徐々に売りが優勢となりマイナス圏に。結局中心終値では前日に続いて2010年7月下旬以来およそ4年3カ月ぶりの安値で取引きを終えた。

国内の金相場は続伸。買取ベースでは1gあたり4,569円(+20円)と他貴金属が軟調に推移した中、金2営業日続伸し値を下げた前週末の下げ幅をほぼ値戻しました。



【パラジウム相場】4日のニューヨークパラジウム相場は反落。中心限月の12月限は1トロイオンス790.65ドル(-13.75ドル)と、利益確定を目的とした売りが出た事で3営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。この日は貴金属市場全般が軟調に推移。序盤は前日終値を上回った後、800ドルを挟んだ値動きで推移したが、欧州委員会がこの日発表したユーロ圏の成長率見通しを引き下げた事を嫌がられ相場を圧迫。また、プラチナの下落や、原油相場の一段安もマイナス材料となり、3営業日ぶりに反落してこの日の取引きを終えた。

欧州委員会は2014、15年のユーロ圏成長率見通しを下方修正し、ドイツ、フランス、イタリアの予想も引き下げた。欧州委員会が4日発表した経済予測で、ユーロ圏の成長率について、14年が+0.8%、15年+1.1%とし、それぞれ5月時点での+1.2%(14年)、+1.7%(15年)から下方修正した。同委員会によると、ドイツ経済が7-12月(下期)のゼロ成長の後、来年は+1.1%成長になると予想。(5月時点では+2%を予想。)翌16年は+1.8%の成長とみている。また、イタリアの成長率予想も下方修正され、イタリア経済は今年が0.4%のマイナス成長、来年が0.6%のプラス成長と予想。
ユーロ圏のインフレ率については、14年が+0.5%、15年+0.8%、16年が+1.5%と予想し、ECBが目標としている+2%を依然下回る状況が続くとみている。
ECBは明日6日に定例政策委員会を開き、今後の政策方針を示す予定。前回の会合(10月2日)では、政策金利を過去最低で据え置いた。


国内のパラジウムは海外相場が最近の高値反動から一服した事を映し反落。買取では1gあたり3,029円(-60円)となりました。


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金は1トロイオンス1166.90ドル、パラジウムは785.25ドル、為替は1$113円63銭前後の値動きで推移しております。