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2018/03/19

【金相場】週末16日のNY金相場は、インフレ加速の兆しや、予想を上回る米製造業生産を背景に、ドルが一段と持ち直したことが材料となり相場を圧迫。中心限月の4月限は1トロイオンス1312.30ドル(-5.50ドル)と、3営業日続落して取引きを終了。この日の金相場は、時間外取引ではトランプ米大統領がマクスター補佐官(国家安全保障問題担当)を解任するとの報を受け、ドルが軟化したことから買いが優勢となり堅調に推移した。しかし、朝方発表された2月の鉱工業生産指数では、製造業の生産を示す指数が持ち直し堅調となったほか、3月の消費者マインド指数は2004年以来の高水準となるなど経済指標が良好な内容となった事で、ドルの買い戻しが台頭。ドル建ての金商品は割高感から売り戻されマイナス圏に反転した。ただ、トランプ政権に対する先行き不安がくすぶっており、金には安全資産としての買い支えも入った事や、20日-21日に開催予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた様子見もあって、下値は限定的となった。

国内の金相場は、ドル高要因に圧迫された週末のNY相場を映して軟調地合いが継続。買取ベースでは1gあたり4,792円(-19円)と、マイナス圏で推移し、3営業日続落となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

03/19   4792円 (-19円)

03/16   4811円 (-32円)

03/15   4843円 (-22円)

03/14   4865円 (+14円)

03/13   4851円 (-18円)

03/12   4869円 (+26円)

03/09   4843円 (-3円)

03/08   4846円 (-25円)

03/07   4871円 (+22円)

03/06   4849円 (+27円)

直近10日間の金相場平均価格:4,844円/g


【パラジウム相場】週末16日のNYパラジウム相場は、良好な米国の2月鉱工業生産指数が好感されたほか、株高も材料となり買い優勢の展開に。中心限月の6月限は1トロイオンス988.55ドル(+7.55ドル)と、3営業日ぶりに反発して取引きを終了。この日のパラジウムは、時間外取引では売りが先行し弱含みで推移した。その後、朝方発表された2月の米鉱工業生産高が、事前予想より強気の数字となり良好な内容となった事から、相場は次第に買い戻しに反転。また、原油相場が上昇したほか、米国株も堅調となった事が追い風となり、相場は一時992ドル超まで値を伸ばす場面もあった。途中、外国為替市場ではドル買いが進んだ事で上値を抑えられるも、週末を控えた持ち高調整から買い支えられ、そのままプラス圏で取引きを終えた。

国内のパラジウムは、買い優勢となった週末のNY市場を映して上昇。買取では1gあたり3,591円(+16円)と、3営業日ぶりに反発し、本日貴金属では唯一プラス圏での値動きとなりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

03/19   3591円 (+16円)

03/16   3575円 (-11円)

03/15   3586円 (-21円)

03/14   3607円 (+59円)

03/13   3548円 (-81円)

03/12   3629円 (+92円)

03/09   3537円 (+27円)

03/08   3510円 (-38円)

03/07   3548円 (-38円)

03/06   3586円 (±0円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,572円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1313.75ドル、パラジウムは988.90ドル、為替は1$105円86銭前後の値動きで推移しております。