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2017/06/28

【金相場】27日のNY金相場は、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長らの講演を控えて様子見ムードが広がる中、ユーロ高・ドル安の流れを受けて小反発。中心限月の8月限は1トロイオンス1246.90ドル(+0.50ドル)と、小幅ながらプラス圏に転じて取引きを終了。前日の下げを受けた安値拾いの買いに支えられ、金相場は午前中ごろまでは堅調に推移。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がこの日の講演で、ユーロ圏の景気回復の強さなどに言及したとの報が伝わり、超金融緩和策を続けてきたECBが出口戦略にそう遠くない時期に着手するのではないかとの観測が浮上。これを受けて、外国為替市場ではユーロ買い・ドル売りが加速したことから、ドル建てで取引される金相場は割安感から買いが強まった。ただ、イエレンFRB議長らの講演を午後に控えて、「年内あと1回」の利上げに関する発言などを見極めたいとの思惑が広がったため、様子見ムードが強まり、昼頃からは前日終値付近でもみ合うなど、小動きな展開となった。

国内の金相場は、小幅ながらプラスに転じたNY相場高や、円安要因から反発。買取ベースでは1gあたり4,821円(+32円)と、9日相場以来およそ3週間ぶりの高値に値戻しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

06/28   4821円 (+32円)

06/27   4789円 (-26円)

06/26   4815円 (+15円)

06/23   4800円 (+18円)

06/22   4795円 (+18円)

06/21   4777円 (-12円)

06/20   4789円 (-14円)

06/19   4803円 (±0円)

06/16   4803円 (+29円)

06/15   4774円 (-34円)

直近10日間の金相場平均価格:4,797円/g


【パラジウム相場】27日のNYパラジウム相場は、ドル安を背景に買いが入りやすかったものの、米経済政策の懐疑的な見方が広がった事や、株安の流れを受けて売りに反転。中心限月の9月限は1トロイオンス858.35ドル(-5.60ドル)と、反落して取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが優った前日相場の流れを引き継いだほか、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、「デフレ圧力はリフレに変わった」との認識を示したことで、為替市場では金融緩和策の縮小の動きと捉えられユーロが上昇。ドル安が進む中、割安感が意識され一時867ドル超まで上げ幅を拡大した。ただ、米上院共和党が医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の採決延期を決定したことを受け、同国経済政策の先行き不安が広がる中、株価が一段と値を下げると、パラジウムも売りに反転し、結局マイナス圏に沈下した。

国内のパラジウムは、売りが優ったNY相場を映して反落。買取では1gあたり3,262円(-32円)と、マイナス圏での値動きとなりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

06/28   3262円 (-32円)

06/27   3294円 (+54円)

06/26   3240円 (-108円)

06/23   3348円 (+11円)

06/22   3337円 (+32円)

06/21   3305円 (+33円)

06/20   3272円 (+5円)

06/19   3267円 (±0円)

06/16   3267円 (+65円)

06/15   3202円 (-81円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,279円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。10:30現在の金相場は1トロイオンス1251.15ドル、パラジウムは858.70ドル、為替は1$112円13銭前後の値動きで推移しております。