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2017/06/09

【金相場】8日のNY金相場は、ドル高が重しになったほか、投資家は米連邦捜査局(FBI)のコミー前長官による上院公聴会での証言内容にサプライズはなかったと捉え売り優勢の展開に。中心限月の8月限は1トロイオンス1279.50ドル(-13.70ドル)と、続落して取引きを終了。欧州中央銀行(ECB)はこの日、インフレ見通しを引き下げる一方、ドラギECB総裁が会見で、理事会では量的緩和を段階的に縮小する「テーパリング」については議論されなかったと発言したため、外為市場ではユーロ売り・ドル買いが進行。ドル建の金相場は割高感が意識され相場を圧迫された。一方、この日はコミー前米連邦捜査局(FBI)長官が上院公聴会で、ロシア政府による米大統領選介入疑惑をめぐる問題で証言したが、事前の報道内容通りで特段サプライズな発言が出なかったことから、相場にはさほど大きな影響を与えず限定的に。また、同日は英総選挙の投票も開始されたため、昼ごろからは投資家の様子見ムードも強まった。

国内の金相場は、ドル高に押されたNY相場安を映して続落。買取ベースでは1gあたり4,837円(-20円)と、マイナス圏で推移し軟調となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

06/09   4837円 (-20円)

06/08   4857円 (-10円)

06/07   4867円 (+7円)

06/06   4860円 (-3円)

06/05   4863円 (+11円)

06/02   4852円 (+15円)

06/01   4837円 (+29円)

05/31   4808円 (-34円)

05/30   4842円 (-8円)

05/29   4850円 (+31円)

直近10日間の金相場平均価格:4,846円/g


【パラジウム相場】8日のNYパラジウム相場は、前日の下げによる反動買いや、テクニカルな買いが入り大幅反発。中心限月の9月限は1トロイオンス846.50ドル(+18.30ドル)と、前日の下げをほぼ戻し、年初来高値(6日 848.40ドル)圏に再浮上して取引きを終了。この日のパラジウムは、高値調整となった前日相場の下げを受けて、序盤は売り買いが交錯し小動きな展開となった。ただ、その後は持ち高調整や、投資家心理の改善から買い戻しに反転。ECB理事会を通過後に外為市場ではユーロが対ドルで軟化したことで、貴金属相場は割高感が意識されるも、パラジウムはテクニカル要因から上げ幅を拡大し、一時851ドル超まで値を伸ばす場面もあった。

国内のパラジウムは、NY相場が前日の下げをほぼ戻し大きく反発した事や、為替が円安に傾斜した事も手伝って大台の3,200円台にのせるなど急反発。買取では1gあたり3,218円(+91円)と、年初来高値(7日相場)を再度上抜き、2015年6月8日相場以来およそ2年ぶりの高値更新となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

06/09   3218円 (+91円)

06/08   3127円 (-59円)

06/07   3186円 (+5円)

06/06   3181円 (+17円)

06/05   3164円 (+21円)

06/02   3143円 (+49円)

06/01   3094円 (+48円)

05/31   3046円 (+44円)

05/30   3002円 (±0円)

05/29   3002円 (+75円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,116円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:30現在の金相場は1トロイオンス1275.40ドル、パラジウムは849.85ドル、為替は1$110円33銭前後の値動きで推移しております。