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2016/07/04

【金相場】週末1日のNY金相場は、ドル安や英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けて追加の金融緩和策が行われるとの見通しが支援材料となり大幅反発。中心限月の8月限は1トロイオンス1339.00ドル(+18.40ドル)と、中心終値では先日付けた直近高値を上抜いて、2014年7月相場以来およそ2年ぶりの高値で取引きを終了。この日は外為市場でユーロが対ドルで買い戻されたことから、ドル建てで取引される金商品は割安感から買いが入り序盤より堅調に推移。また、英国の欧州連合(EU)離脱が決まったことを受け、中央銀行が景気刺激策を強化するとの観測が強まり、金買いが加速。朝方には一時1344.30ドルまで上げ幅を拡大した。その後、米サプライ管理協会(ISM)が発表した製造業景況指数が53.2と前月から上昇し、市場予想も上回ったことから上値を削る場面もあったが、この日は独立記念日に伴う連休を控えた持ち高調整や、銀・プラチナの暴騰、6月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)が悪化したことで同国経済の先行きに懸念が広がり、逃避目的からも買われ上値追いの展開となった。なお、週間ベースでは過去2年で最長となる5週連続高となった。

国内の金相場は、堅調な値動きとなった週末のNY相場高を映して上伸。買取ベースでは1gあたり4,740円(+51円)と、3営業日続伸し上げ幅を拡大。ここ最近の高値を上抜き、5月23日相場以来およそ1ヶ月半ぶりの高値となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

07/04   4740円 (+51円)

07/01   4689円 (+45円)

06/30   4644円 (+4円)

06/29   4640円 (-11円)

06/28   4651円 (-39円)

06/27   4690円 (+107円)

06/24   4583円 (+34円)

06/23   4549円 (-22円)

06/22   4571円 (-49円)

06/21   4620円 (-15円)

直近10日間の金相場平均価格:4,638円/g


【パラジウム相場】週末1日のNYパラジウム相場は、ドル安や原油高、他貴金属の急伸をはやして買いが強まり一段高へ。中心限月の9月限は1トロイオンス605.65ドル(+8.30ドル)と、直近では最長の5日連続高となり、節目の600ドルを超えて取引きを終了。中心終値では5月11日相場以来およそ2ヶ月ぶりの高値となった。序盤は前日までの連騰を受けた利益確定売りや、ドル高に押されたほか、中国経済指標(6月中国製造業購買担当者景況指数PMI)の低調さが意識され軟調に推移した。一方、原油相場が上昇に転じたほか、リスク商品の見直しから銀やプラチナが暴騰したことへの追随買い、ドルが対ユーロなどで値を下げたことによる割安感も加わって、パラジウムも節目の600ドルを超えるなどプラス圏に浮上した。

国内のパラジウムは、上値追いの展開となった週末の海外相場高を映して上げ幅を拡大。買取では1gあたり2,101円(+33円)と、5営業日続伸(5日間の上げ幅:gあたり+216円/+10.2%)し、連日で直近高値を更新。5月19日相場以来およそ1ヶ月半ぶりの高値を付けるなど一段高となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

07/04   2101円 (+33円)

07/01   2068円 (+48円)

06/30   2020円 (+49円)

06/29   1971円 (+70円)

06/28   1901円 (+11円)

06/27   1890円 (-97円)

06/24   1987円 (+21円)

06/23   1966円 (+27円)

06/22   1939円 (+27円)

06/21   1912円 (+27円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:1,976円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1346.15ドル、パラジウムは608.55ドル、為替は1$102円75銭前後の値動きで推移しております。