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2014/06/12

《金相場》11日のNY金相場は、小幅ながら値を上げ3日続伸。中心限月の8月物は1トロイオンス1261.20ドル(+1.10ドル)で取引き終了。世界銀行は世界成長率見通しを下方修正。これを受けこの日の米株式相場が下落。投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めた事で、安全資産としての金は買われ小幅ながら値を伸ばした形に。3連日の上昇は4月相場以来およそ2ヶ月ぶり。

国内の金は為替が円高・ドル安に推移した事で小反落。買取ベースでは1gあたり4,434円(-7円)となっております。直近10営業日の金の値動きは、最高値:4,441円(6/11相場)、最安値:4,389円(6/2相場)、平均では4,416円。

 

《パラジウム相場》NYパラジウム相場は、供給への懸念が一層強まっている事を受けて続伸。取引き中心の9限月は前日比+5.60ドル値を伸ばし、1トロイオンス860.15ドルで取引きを終了。世界最大のパラジウム産出国の2国(ロシア・南アフリカ)からの供給不足が深刻化。市場在庫も危機的水準にまで低下している事で、取引時間中にパラジウムは一時864ドル超まで買い進められる場面も(2001年2月以来)。長期化している南アの鉱山ストを巡り、先日9日に同国政府が間に入る形で話し合いがもたれたものの、労働者側と会社側との折り合いがつかず交渉は終了。当面先行きが不透明な事でパラジウムは買われた形に。値を上げた2日間の上げ幅は1トロイオンスあたり+18.55ドルと、率では+2.1%上伸し、節目の860ドルを超えた事で更に上値を目指す可能性があるものの、最近の高騰による反動から一時的な調整が入る場合も。

国内のパラジウムは為替が円高に振れながらも値を上げ続伸。買取では3,002円(+16円)と、昨日記録した直近高値を再び上抜き、過去13年来(2001年4月18日相場以降)の高値を更新。買取りでパラジウムが3,000円を超えたのも同年同日(2001年4月18日)以来となり、現在高騰中。


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金は1トロイオンス1260.80ドル、パラジウムは860.75ドル、為替は1$102円10銭前後の値動きで推移しております。