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2014/05/29

《金相場》28日のNY金相場は3日続落。中心限月の6月物は1トロイオンス1259.30ドル(-6.20ドル)と、およそ3ヶ月半ぶりの安値で取引きを終了。欧州中央銀行(ECB)の追加金融緩和観測を背景に外国為替市場でドルが対ユーロで上昇。ドル建てで取引される金は割高感から、値を下げた形に。また、昨日の相場下落を受けテクニカルな売りや、持ち高調整目的の売りが出た事も値を下げた要因に。国内の金も本日値を下げ続落。買取ベースでは4,417円(-22円)と、2日値を下げ軟調に推移しております。値を下げた2日間の下げ幅は1gあたり-121円(-2.6%)となり、2/12相場以来およそ3ヶ月半ぶりの安値となりました。


《パラジウム相場》NYパラジウム相場は、3営業日ぶりに反発。取引き中心の6限月は1トロイオンス839.85ドル(+9.20ドル)と、先週22日に更新した直近高値(836.45ドル)を上抜き、およそ3年3ヶ月ぶり(2011年2月以来)の高値で取引きを終了。前2営業日は小安く推移していた反動から買い戻された事や、供給への警戒感から値を上げた形に。長期化している南アフリカの鉱山ストや、ロシアによる供給抑制への警戒感から、今年パラジウムの供給不足は過去30年で最大になる見通しとなり、最近の上昇を受けた高値警戒感はあるものの、今後も当面は高値水準で推移する模様。

国内のパラジウムも本日値を上げ上伸。買取では1gあたり2,916円(+11円)と、先週23日につけた2001年4月来の高値を再び更新。供給が著しく減少し、需・供バランスが大幅に崩れている事を背景にパラジウムは他貴金属が軟調に推移する中、強気な値動きとなっております。年初来では+17%超値を伸ばし、5月に入っては2,800円~2,900円圏内と一段高へ。買取では本日を含め5連日で2,900円台で推移しております。


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金は1トロイオンス1257.30ドル、パラジウムは838.45ドル、為替は1$101円69銭前後の値動きで推移。