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2014/05/13

《金相場》NY金相場は、ウクライナ情勢の混乱が強まる観測や、最近値を下げた安値拾いのショートカバーから5営業日ぶりに値を上げ反発。取引き中心の6月物は1トロイオンス1295.80ドルと、前営業日+8.20ドル(+0.6%)で取引きを終了。値を上げた背景に、先日11日に実施されたウクライナ東部ドネツク州とルガンスク州の独立の是非を問う住民投票で賛成が多数を占める結果となり、ロシアは投票結果を「尊重」する意思を示した事で、親ロシア派とウクライナ暫定政権との対立が鮮明になり、地政学的リスクへの警戒感から安全資産としての金が買われた形に。また、最近の軟調相場から4営業日値を下げた反動から、安値拾いの買い戻しが入った事も要因。

国内の金も為替が円安・ドル高に振れた事もあり本日急反発。買取りベースでは1gあたり4,558円(+54円)と、4営業日ぶりに値を上げました。

《パラジウム相場》NYパラジウムは反発。中心限月の6月物1トロイオンス808.75ドル(+9.00ドル)と、再び800ドル台まで値を上げ取引きを終了。依然としてウクライナを巡る混乱が長期化している事で、在庫減少から供給懸念が深刻化。先日11日に実施された住民投票が賛成多数となった結果を受け、投票結果を認めないウクライナ政府との摩擦が一段と激しくなるとの見方から値を上げた形に。欧州連合(EU)は12日の外相理事会で、クリミアに拠点を置く企業を初めて制裁対象とすることを決定。さらにロシアの姿勢次第で産業界を対象に追加制裁も辞さないと警告するなど、当面先行きは不透明。

国内のパラジウムも反発し、買取りでは2,808円(+27円)と5営業日ぶりに上昇。5月7日相場以来およそ1週間ぶりの高値となり、同日ぶりに買取では2,800円へ価格をのせました。

現在、地金相場は地政学リスクや、世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:15現在の金は1トロイオンス1295.55ドル、パラジウムは805.90ドル、為替は1$102円25前後の値動きで推移しております。