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2015/10/26
週末23日のNYパラジウム相場は、中国利下げによる需要増加期待や、概ね良好な内容となったユーロ圏のPMI指数、米欧の株価上昇を好感され買いが継続。中心限月の12月限は1トロイオンス693.85ドル(+8.25ドル)と2営業日続伸し、この日の貴金属市場では唯一プラス圏で取引きを終了した。この日のパラジウムは、買いが優勢となった前日高値から売り戻され序盤は小安く推移した。しかし、中国株価が堅調に推移した事や、鈍化傾向にある同国景気を支える為、中国人民銀行が政策金利と預金準備率の引き下げを決定した事を受けて、景気持ち直しによる需要増加の期待感から、金やプラチナ同様にパラジウムも買いを集め相場はプラス圏に反転。上げ幅を拡大したパラジウムは一時700ドル超まで上昇する場面もあった。途中、外為市場ではドル高が進んだ事による割高感や、原油相場の下落を受けてパラジウムも下押されるも、良好な内容となったユーロ圏のPMI指数や、米欧の株高、ECBが近く追加の金融緩和に踏み切るとの期待感が引き続き相場の支援材料となり、この日も買いが優勢で取引きを終えた。中心12月限の値動きは、高値703.80ドル、安値685.15ドル、終値693.85ドル。
今週5営業日のパラジウムは、値を上げた日が3日(20日、22日、23日)、下げた日が2日(19日、21日)と、週前半は売りが優勢となった前週末の流れを引き継ぎ軟調に推移。以降はドルの値動きや、安値拾いの買い戻しから売り買いが交錯し、相場は一進一退の値動きとなったが、ECBの追加緩和期待や、中国利下げに反応し週末にかけて買い戻される展開となった。週末終値(23日相場:693.85ドル)では、前週末16日終値(699.40ドル)に対して1トロイオンス-5.55ドル(-0.8%)と、2週連続マイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1トロイオンス687.91ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NYパラジウム相場 先週の値動き(10月19日~10月23日)》
10/19 688.10ドル (-11.30ドル)
10/20 694.85ドル (+6.75ドル)
10/21 677.15ドル (-17.70ドル)
10/22 685.60ドル (+8.45ドル)
10/23 693.85ドル (+8.25ドル)
※前週末16日終値比:1トロイオンス-5.55ドル(-0.8%)
5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス687.91ドル
国内のパラジウムは値を伸ばした週末の海外相場高や、為替要因から堅調に推移し上伸。買取では1gあたり2,857円(+38円)と、2営業日続伸し、9日相場以来およそ2週間ぶりの高値に値戻しました。
《10月現在のパラジウム相場価格推移(買取)》
10/26 2857円 (+38円)
10/23 2819円 (+54円)
10/22 2765円 (-70円)
10/21 2835円 (+49円)
10/20 2786円 (-33円)
10/19 2819円 (-32円)
10/16 2851円 (+11円)
10/15 2840円 (+48円)
10/14 2792円 (-21円)
10/13 2813円 (-60円)
10/09 2873円 (+43円)
10/08 2830円 (-64円)
10/07 2894円 (+81円) ※最高値
10/06 2813円 (-65円)
10/05 2878円 (+119円)
10/02 2759円 (+91円)
10/01 2668円 (-16円) ※最安値
本日までの10月パラジウム相場平均価格:2,817円/g
11:50現在のパラジウム相場は1トロイオンス695.75ドル前後の値動きで推移しております。