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2015/07/10

【金相場】9日のNY金相場は、ギリシャ救済策合意への期待感や、中国株安にひとまず歯止めがかかり、投資家らのリスク回避の動きが後退したことから売りが優勢となり反落。中心限月の8月限は1トロイオンス1159.20ドル(-4.30ドル)で取引きを終了した。この日の金相場は、中国政府による特別措置を背景に株式相場が反発した事や、ギリシャ救済策合意への進展期待から、リスク回避姿勢が緩和。安全資産としての金は序盤より売りが先行し軟調に推移した。また、外為市場ではドル高・ユーロ安に振れた事も、割高感に繋がり相場を圧迫された。その後、米労働相から発表された7月4日までの週の新規失業保険週間申請件数が、市場予想を上回る増加となった事から、金は再び買い戻され上昇。一時前日終値を上回りプラス圏まで値戻す場面もあったが、引き続きドル高に上値を抑えられたほか、世界的に株式相場が上昇した事も資金流出に繋がり、引けにかけてマイナス圏に転じてこの日の取引きを終えた。
ギリシャのツィプラス首相が確固とし信頼できる具体的な改革案の提示を約束したことや、国防相が「本日中に改革案を債権団に提出する」との発言を受けて、ギリシャと債権団が救済策で合意にいたるとの期待が広がった。

国内の金相場はNY市場ではマイナスに転じたものの、為替が円安に振れた事を受けて上昇。買取ベースでは1gあたり4,868円(+43円)と、連日の下落から下げ止まり、4営業日ぶりにプラスに転じました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

07/10   4868円 (+43円)

07/09   4825円 (-54円) ※最安値

07/08   4879円 (-69円)

07/07   4948円 (-8円)

07/06   4956円 (+8円)

07/03   4948円 (-14円)

07/02   4962円 (+6円)

07/01   4956円 (-17円)

06/30   4973円 (-45円)

06/29   5018円 (+21円) ※最高値

直近10日間の金相場平均価格:4933円/g





【パラジウム相場】9日のNYパラジウム相場は、ドル高・ユーロ安を背景に相場を圧迫されたほか、引き続き中国経済への先行きを警戒した売りに押され反落。中心限月の9月限は1トロイオンス638.00ドル(-15.50ドル)と、前日同様に2013年6月下旬以来の安値水準で取引きを終了。この日のパラジウムは、引き続き中国経済への先行き不安から、需要後退観測を意識した売りに押されたほか、外為市場ではドルがユーロに対して上昇した事も割高感に繋がり序盤より売りが膨らんだ。その後、この日の発表された米の経済指標(週間新規失業保険申請件数)が、市場の予想に反して大きく増加した事からドル高が一服。割高感が幾分緩和した事を受け、パラジウムは下げ渋るも買いは限定的だった。中国政府による特別措置を背景に急落していた同国株価が下げ止まった事や、ギリシャ救済策合意への進展期待から世界的に株価が上昇するも動意に薄く、引けにかけて商いは乏しい展開となった。
中国証券監督管理委員会は8日、持ち株が5%以上の株主を対象に向こう6カ月間、株式売却を禁止とする特別措置を発表。株価急落に歯止めをかける為、委員会はウェブサイト上で、規則に違反した株主には厳正に対処すると発表した。

国内のパラジウムは、引き続き弱気で推移した海外相場を映して続落。買取では1gあたり2,662円(-16円)と、為替が円安に振れた事から下げ幅をやや抑えるも3営業日続落し、昨日同様に直近安値を継続しました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

07/10   2662円 (-16円) ※最安値

07/09   2678円 (-38円)

07/08   2716円 (-151円)

07/07   2867円 (+16円)

07/06   2851円 (-65円)

07/02   2943円 (+119円) ※最高値

07/01   2824円 (+32円)

06/30   2792円 (-59円)

06/29   2851円 (-27円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:2810円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:20現在の金相場は1トロイオンス1162.90ドル、パラジウムは645.75ドル、為替は1$121円97銭前後の値動きで推移しております。